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横浜市教育委員会と東京大学中原研究室で取り組んできた共同研究の成果が、
北大路書房から出版されます(北大路書房の奥野様、安井様、どうもありがとうございました)。

教師の学びを科学する:データから見える若手の育成と熟達のモデル(Amazon)



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タイトルは「教師の学びを科学する データから見える若手の育成と熟達のモデル」です。
中原先生監修のもと、町支さんと執筆を続けてきました。

教師の大量退職・採用時代において、若手教師はどのように育っているのか、
そして、どのように育てて行くべきなのか、大規模データをもとに明らかにしています。

大都市を中心に、教師の年齢構造が大きく変化しています。
横浜市では、経験10年次教員までですでに全教員の50%を超える割合になっています。
このような状況のなかで、どのように若手教師を育てていけばよいのか、
横浜市教育委員会とともに、横浜市が実施していたメンターチームをもとに探究を続けてきました。
メンターチームとは、「複数の先輩教職員が複数の初任者や経験の浅い教職員を
メンタリングすることで人材育成を図るシステム」です。
メンタリング研究はこれまで1対1対応で考えられることが多く、
個々の若手教師とどのように関わるかという視点が中心でした。
(勿論その視点が今でも重要なことはいうまでもありません。
私はこれまで1対1の支援をICTを用いて行ってきました)
しかし、若手教師が多くなった現代では、
チームで支えていくという視点も非常に大事になってくると思います。
調査結果は、そのようなチームで若手教師をどのように支えていくという問いに、
一定の解を得ることができたのではないかと考えています。
(と、同時にいくつもの課題も見えてきました。こちらはさらにこれから取り組んでいきます)
内容はアカデミックなものになっておりますが、現場の先生方にもお役に立てましたら幸いです。

ここまで調査内容についてお話してきましたが、
今回共同研究で意識してきたことは、研究結果を現場の先生方にお返しするということです。
調査にご協力いただいた横浜市の先生方に、「サーベイフィードバック」型の研修を行い、
研究が、学校現場・教育委員会・大学の3者にすべてに実りあるように心がけました。

今回の研究は沢山の方々のご協力によって成り立っています。
特に横浜市の先生方には質問紙やインタビューなど多くのご協力をいただきました。
そして、横浜市教育委員会の皆様方との連携がなくては本研究は成り立ちませんでした。
この場をお借りして心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

本書が、学校の先生方や教育委員会の方、研究者の方、そして、人材育成に関わる方々の
お役に立つことを願います。もしご興味ありましたら手にとっていただけますと幸いです。

今後もこのような学校現場、教育委員会、大学の3者の連携による取り組みを続けていきたいと考えています。
もしご興味おありの方がいらっしゃいましたらぜひご連絡いただければとおもいます。

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